熱処理って何?どんな種類があるの?
岡山に本社を置く機械加工・ロボットシステムインテグレータの会社
茶屋テクノロジー株式会社です。
今回は、金属の加工現場でよく耳にする「熱処理」とは何か
初心者の方向けに解説していこうと思います!
◆熱処理って何?何のためにするの?
熱処理とは、金属を一定以上の温度に熱して冷やすことで
素材の特性を変化させ、硬度(硬さ)やじん性(粘り) を持たせる処理のことを言います。
熱処理をすることで、硬度やじん性を持たせる以外にも耐疲労強度、耐衝撃性、耐食性
被削性などさまざまな性能を高めることができます。
熱処理は、よりよい製品を作るためには欠かせない技術です。
◆熱処理にはどんな種類があるの?
熱処理の種類は主に「焼き入れ」「焼き戻し」「焼きなまし」「焼きならし」の4つです。
焼き入れ
熱処理の目的:素材を硬くする
熱処理記号:HQ
解説:金属を一定以上の温度に熱して、一定時間置いた後に
急激に冷やすことを焼き入れと言います。
英語ではHardening(意味:硬くする)やQuenching(意味:急冷する)と呼ばれており
熱処理記号はHQと記載されます。
焼き戻し
熱処理の目的:素材を強靭にする
熱処理記号:HT
解説:焼き入れをすることにより、金属は硬くなりますが
そのままではもろいため、割れやすい状態になっています。
焼き戻しとは、焼き入れをした後に再加熱して硬さを調整しながら
じん性や強靭性を高める作業のことを言います。
英語ではTempering(意味:焼き戻し)と呼ばれており
熱処理記号はHTと記載されます。
補足:基本的に焼き入れ焼き戻しはセットで行われます。
図面にHQ-HTと書いてあったら焼き入れ焼き戻しのことです。
焼きなまし(焼鈍:しょうどん)
熱処理の目的:軟らかくして加工しやすくする
熱処理記号:HA
解説:金属を加熱して軟らかくすることで曲がりや反りを防ぐために行う
熱処理方法のことを焼きなまし(焼鈍)といいます。
英語ではAnealing(意味:焼きなまし)と呼ばれており
熱処理記号はHAと記載されます。
焼きならし(焼準:しょうじゅん)
熱処理の目的:素材の組織を均一にする
熱処理記号:HNR
解説:金属の組織の構造が変化する温度より高めの温度で再加熱し
空冷(空気によって冷却)することで組織を均一化、微細化させることを
焼きならしと言います。
英語ではNormalizing(意味:標準化、焼きならし)と呼ばれており
熱処理記号はHNRと記載されます。
今回は基本的な熱処理ことについて、紹介させて頂きましたが
いかがでしたでしょうか?
皆様が機械加工に興味を持つきっかけになってもらえると幸いです。
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