非破壊検査って何?
岡山に本社を置く機械加工・ロボットシステムインテグレータの会社
茶屋テクノロジー株式会社です。
製造現場、機械加工の現場で耳にする「非破壊検査」。
「破壊検査」というと、検査の対象物を実際に壊して検査するのが
イメージできるかと思います。
では、「非破壊検査」とはどんなことをするのでしょうか?
今回は、機械加工の現場で実際にされている「非破壊検査」には
どんなものがあるのか、初心者の方向けにまとめた記事になっております!
機械加工やものづくりに興味を持っていただけると幸いです。
●非破壊検査とは?●
非破壊検査とは、“物を壊さずに”その内部のきずや表面のきず
あるいは劣化の状況を調べ出す検査技術のことです。
(日本非破壊検査協会HP:http://www.jsndi.jp 参照)
では、実際にはどんな検査があるのでしょうか?
今回は機械加工の現場でよく耳にする
「MT検査」「PT検査」「UT検査」の3つを紹介したいと思います。
●MT検査(磁気探傷試験)●
MTとはMagnetic Testの略で、対象物の表面にきずが無いか調べるための検査法です。
検査する対象物の表面に強い磁力を持った磁粉を散布すると
きずがある部分に磁粉が吸着されて、磁粉模様が現れます。
POINT
・磁力を使うので、鉄やコバルト、ニッケル等の磁石に引き寄せられるものに適用します。
・ステンレスやアルミニウム、銅などの磁石が使いないものは検査できません。
●PT検査(浸透探傷試験)●
PTとはPenetrant Testの略で、対象物の表面にきずが無いか調べるための検査法です。
検査する対象物の表面に浸透性の高い液体を塗ると
きずがある部分に浸透液が吸着されて、きずがある箇所が検出されます。
POINT
・金属、非金属に関わらず検査することが出来ます。
●UT検査(超音波探傷試験)●
UTとはUltrasonic Testの略で、対象物の内部のきずの大きさや位置を
調べるための検査法です。
検査する対象物に超音波を伝播させ、超音波の反射の受信状態によって
対象物の内部の状態を検出します。
POINT
・金属、非金属に関わらず検査することが出来ます。
・鋳造品などの粗粒材(粒が粗い素材)の検査には向いていません。
今回は、代表的な非破壊検査について、紹介させて頂きましたが
いかがでしたでしょうか?
これらの検査は、人間が肉眼で見ただけでは分からない
欠陥を発見することが出来るとても重要な検査です。
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