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2024.07.01

機械加工

研磨加工って何?

こんにちは! 岡山に本社を置く機械加工・ロボットシステムインテグレータの会社 茶屋テクノロジー株式会社です。 機械加工の現場でよく耳にする「研磨加工」。 皆様は研磨と聞いて何をイメージしますか? 今日は、研磨加工とは何か基礎的な内容を記事にまとめております! 研磨とは、文字通り研いで磨くこと 対象物の表面を処理する方法の一つであり 表面を磨いて滑らかにするために行う加工方法です。 身近なところでいうと包丁を研いで切れ味を良くしたり 身だしなみのために爪を磨くのも研磨の一種と言えますね。 研磨加工では、砥粒(とりゅう)と呼ばれる 研いだり削ったり、磨くために使われる微細な硬い粒子や砥石使用して 製品の表面の凹凸を少しずつ削って加工します。 砥粒や砥石の他に、電気分解を使って表面を少しずつ溶かす方法もあります。 では、なぜ研磨加工をするのでしょう? 研磨加工は、加工の精度が高いという特徴があります。 研磨加工ではマイクロメートル単位まで 精密に加工量を調整することができます。 1mm=1000μmであり、人間の髪の毛の太さが 約0.1mmであることから考えると、とても精密であることが分かりますよね。 研磨加工は、精度が求められる製品の加工に適しており 加工の最終工程の表面処理として研磨加工を行うことが多くあります。 研磨加工をすると、製品の表面が光沢のある状態に仕上がります。 そのため、外観の美しさが求められる製品を 加工する際によく研磨加工が使われます。 更に、研磨をすることで工作物表面のサビや変色汚れも防止することが出来ます。 今回は、研磨加工について基礎的な内容を、紹介させて頂きましたが いかがでしたでしょうか? 皆様が機械加工に興味を持つきっかけになってもらえると幸いです。  

2024.02.12

機械加工

非破壊検査って何?

岡山に本社を置く機械加工・ロボットシステムインテグレータの会社 茶屋テクノロジー株式会社です。 製造現場、機械加工の現場で耳にする「非破壊検査」。 「破壊検査」というと、検査の対象物を実際に壊して検査するのが イメージできるかと思います。 では、「非破壊検査」とはどんなことをするのでしょうか? 今回は、機械加工の現場で実際にされている「非破壊検査」には どんなものがあるのか、初心者の方向けにまとめた記事になっております! 機械加工やものづくりに興味を持っていただけると幸いです。 ●非破壊検査とは?● 非破壊検査とは、“物を壊さずに”その内部のきずや表面のきず あるいは劣化の状況を調べ出す検査技術のことです。 (日本非破壊検査協会HP:http://www.jsndi.jp 参照) では、実際にはどんな検査があるのでしょうか? 今回は機械加工の現場でよく耳にする 「MT検査」「PT検査」「UT検査」の3つを紹介したいと思います。 ●MT検査(磁気探傷試験)● MTとはMagnetic Testの略で、対象物の表面にきずが無いか調べるための検査法です。 検査する対象物の表面に強い磁力を持った磁粉を散布すると きずがある部分に磁粉が吸着されて、磁粉模様が現れます。 POINT ・磁力を使うので、鉄やコバルト、ニッケル等の磁石に引き寄せられるものに適用します。 ・ステンレスやアルミニウム、銅などの磁石が使いないものは検査できません。 ●PT検査(浸透探傷試験)● PTとはPenetrant Testの略で、対象物の表面にきずが無いか調べるための検査法です。 検査する対象物の表面に浸透性の高い液体を塗ると きずがある部分に浸透液が吸着されて、きずがある箇所が検出されます。 POINT ・金属、非金属に関わらず検査することが出来ます。 ●UT検査(超音波探傷試験)● UTとはUltrasonic Testの略で、対象物の内部のきずの大きさや位置を 調べるための検査法です。 検査する対象物に超音波を伝播させ、超音波の反射の受信状態によって 対象物の内部の状態を検出します。 POINT ・金属、非金属に関わらず検査することが出来ます。 ・鋳造品などの粗粒材(粒が粗い素材)の検査には向いていません。 今回は、代表的な非破壊検査について、紹介させて頂きましたが いかがでしたでしょうか? これらの検査は、人間が肉眼で見ただけでは分からない 欠陥を発見することが出来るとても重要な検査です。  

2024.02.05

機械加工

熱処理って何?どんな種類があるの?

岡山に本社を置く機械加工・ロボットシステムインテグレータの会社 茶屋テクノロジー株式会社です。 今回は、金属の加工現場でよく耳にする「熱処理」とは何か 初心者の方向けに解説していこうと思います! ◆熱処理って何?何のためにするの? 熱処理とは、金属を一定以上の温度に熱して冷やすことで 素材の特性を変化させ、硬度(硬さ)やじん性(粘り) を持たせる処理のことを言います。 熱処理をすることで、硬度やじん性を持たせる以外にも耐疲労強度、耐衝撃性、耐食性 被削性などさまざまな性能を高めることができます。 熱処理は、よりよい製品を作るためには欠かせない技術です。 ◆熱処理にはどんな種類があるの? 熱処理の種類は主に「焼き入れ」「焼き戻し」「焼きなまし」「焼きならし」の4つです。 焼き入れ 熱処理の目的:素材を硬くする 熱処理記号:HQ 解説:金属を一定以上の温度に熱して、一定時間置いた後に 急激に冷やすことを焼き入れと言います。 英語ではHardening(意味:硬くする)やQuenching(意味:急冷する)と呼ばれており 熱処理記号はHQと記載されます。 焼き戻し 熱処理の目的:素材を強靭にする 熱処理記号:HT 解説:焼き入れをすることにより、金属は硬くなりますが そのままではもろいため、割れやすい状態になっています。 焼き戻しとは、焼き入れをした後に再加熱して硬さを調整しながら じん性や強靭性を高める作業のことを言います。 英語ではTempering(意味:焼き戻し)と呼ばれており 熱処理記号はHTと記載されます。 補足:基本的に焼き入れ焼き戻しはセットで行われます。 図面にHQ-HTと書いてあったら焼き入れ焼き戻しのことです。 焼きなまし(焼鈍:しょうどん) 熱処理の目的:軟らかくして加工しやすくする 熱処理記号:HA 解説:金属を加熱して軟らかくすることで曲がりや反りを防ぐために行う 熱処理方法のことを焼きなまし(焼鈍)といいます。 英語ではAnealing(意味:焼きなまし)と呼ばれており 熱処理記号はHAと記載されます。 焼きならし(焼準:しょうじゅん) 熱処理の目的:素材の組織を均一にする 熱処理記号:HNR 解説:金属の組織の構造が変化する温度より高めの温度で再加熱し 空冷(空気によって冷却)することで組織を均一化、微細化させることを 焼きならしと言います。 英語ではNormalizing(意味:標準化、焼きならし)と呼ばれており 熱処理記号はHNRと記載されます。 今回は基本的な熱処理ことについて、紹介させて頂きましたが いかがでしたでしょうか? 皆様が機械加工に興味を持つきっかけになってもらえると幸いです。  

2024.01.29

機械加工

機械加工で使う工具にはどんなものがある?

岡山に本社を置く機械加工・ロボットシステムインテグレータの会社 茶屋テクノロジー株式会社です。 皆さん、「工具」と聞いて何をイメージしますか? 身近なものですと、DIY等で使うドライバーやペンチを 思い浮かべる方が多いかもしれませんね。 今回は、機械加工で使う切削工具にはどんなものがあるのか まとめてみました! 機械加工やものづくりに興味を持っていただけると幸いです。 ■ドリル 用途:穴あけ加工に使われます。 ■フライス 用途:ワーク(材料)の平面や側面、溝などを削るのに使われます。 エンドミルと言われる工具の円周上に切れ刃がある工具もフライスの一種です。 ■タップ 用途:ねじ山を削るために使われます。 ■リーマ 用途:ドリルであけた穴の内径や表面粗さを仕上げるために使われます。 ■バイト 用途:旋削加工をするために使われます。 基本的な切削工具について、紹介させて頂きましたが いかがでしたでしょうか? 今回紹介させて頂いた工具は数ある工具の中の一部です。 切削工具は、機械加工には欠かせないものです。 加工する際は、ワークや形状などに合わせて最適なものを選ぶことが大切です。 皆様が機械加工に興味をもつきっかけになってもらえると幸いです。  

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